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2016年11月17日 AM 08:08

情熱店長ブログ

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十四を読んだ感想と決意 島幸弘

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グプタ副総長のあいさつを受けて、山本伸一は、今回のささやかな図書贈呈を起点に、滔々たる大河のごとき教育・学術交流の流れを開いていきたいとの決意を述べた。そして、寄贈図書の一部と百冊の贈書目録、記念品を副総長に手渡した。
 このあと、講堂で、一行を歓迎する民族舞踊などの公演が行われた。学生と教員が一体となって準備にあたったものだ。
 
 ――自然を祝福するタゴールの詩が流れる。彼が創作した優雅な「タゴールダンス」や古典楽器シタールの演奏もあった。勇敢なる狩人の劇では、宇宙に内在する悪との激闘を表現するかのように、力強く青年が踊る……。
 タゴールの詩は、インド民衆の魂の芸術的表出でもあった。人びとの喜怒哀楽の声は彼の知性の光を得て、普遍的な芸術へと昇華し、“永遠なるもの”と融合していく。詩聖の、苦悩する一人の人間への徹した愛は、ベンガルへの、全インドへの、さらに全人類への愛の光となって世界を照らした。
 この舞台は、時に笑いもあり、涙もある、偉大なる“文化の巨人”の後を継ぐ大学にふさわしい、美事な総合芸術であった。熱演に温かい眼差しを注ぐ副総長、老教授たちの姿が、ほのぼのとした人間愛を感じさせた。
 伸一は、感動の余韻さめやらぬなか、教員、学生らに深謝し、黄金の夕日に包まれたラビンドラ・バラティ大学に別れを告げた。
 
 創価大学の創立者でもある伸一のこの訪問によって、創価大学と同大学との交流の道が開かれることになる。伸一は、友好の苗木を丹念に、大切に、根気強く育てていった。
 訪問から四半世紀後の二〇〇四年(平成十六年)二月、同大学から伸一に、名誉文学博士号が贈られるのである。
 
 また、この授与のために来日したバラティ・ムカジー副総長とは、その後、対談集『新たな地球文明の詩を――タゴールと世界市民を語る』を出版している。たゆむことなき一歩一歩の交流の蓄積が、信頼と友情の花を咲かせる。

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十四を読んだ感想と決意 島幸弘

あたらしい人との出会いは信頼の継続性によってさらに深まり人間愛に包まれ理想的な関係となる。国家を超えての民衆の連携があれば本来の平和世界が実現していくだろう