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2016年7月 8日 AM 08:58

情熱店長ブログ

〈小説「新・人間革命」〉 清新 二十一 を読んだ感想と決意 島幸弘

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 岩手県陸前高田市で養殖漁業を営んできた村川良彦は、ローンで購入した最新設備の漁船を津波で失った。港も全壊した。失意と落胆のなかで地区部長の彼は、同志の安否確認や集落の復旧作業などに取り組んだ。壊滅的な街を見ると、絶望的な思いに襲われた。
 “前に進まなければ!”――唱題し、学会の指導をむさぼるように読んだ。
 彼には、震災の日の早朝、妻の文と収穫した一トンのワカメがあった。三陸ワカメのなかでも最高級の品で、普段の何倍もの値がつく。生活はつなげる。ところが彼らは、そのワカメを惜しげもなく近隣に配り始めた。
 人は食べれば元気が出る。今、大事なのは、みんなが元気になることだ――と考えての決断だった。喜ぶ人びとの顔。勇気が湧いた。“またワカメをつくろう”と思った。
 「聖教新聞」が被災地を特集し、村川が地区部長を務める広田地区の様子が紹介されると、全国の同志から何百通もの激励の手紙が届いた。「阪神・淡路大震災」で被災した兵庫県西宮市の、同じ「広田」の名を冠する広田太陽地区からも、寄せ書きが送られた。
 しかも、この兵庫県の地区部長は村川と同姓であり、震災で自宅が全壊した体験をもっていた。そして、陸前高田の村川の自宅を訪ね、自身の体験を語ってくれた。「兄弟地区として一緒に頑張りましょう」の言葉が、親しい人たちを失った村川たちの心に響いた。
 “苦闘する友を断じて放ってはおかぬ。自分にできるすべてのことをするのだ!”
 これが仏法兄弟の連帯の心である。
 津波ですべてを失い、漁業の再開を断念した人もいた。しかし、村川は、学会員の自分が、集落の復興の先頭に立とうと決意し、共同での養殖作業を進め、震災の翌々年一月に新しい漁船を購入した。彼は、地域復興の推進力となっていったのだ。
 創価の同志の生き方には、「人のために火をともせば・我がまへあき(明)らかなるがごとし」(御書一五九八ページ)との精神が脈打っている。これこそが地域を建設する力となる。(聖教新聞より転載)
「絶望を抱くとき、人は孤独を感じる。その時支え合う誰かがいれば孤独感から解放され、絶望から脱出できる。同志とは有り難い!その同志のためにも自分自身がその支えになっていけるようにしたい!」