〈小説「新・人間革命」〉 源流 二十一を読んだ感想と決意 島幸弘

2016年9月26日 AM 09:47

情熱店長ブログ

〈小説「新・人間革命」〉 源流 二十一を読んだ感想と決意 島幸弘

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山本伸一が、「長い人生で最も嬉しかったこと、そして最も悲しかったことはなんでしょうか」と尋ねた時、デサイ首相の楽観主義という生き方は、さらに鮮明になった。
 「私は、今までに悲しいと思ったことはありません。すべてのことを、嬉しい、楽しいと思っています」
 「なかなかそうはなれません。それでは、嬉しかった思い出のなかでも、いちばん嬉しかったことはなんでしょうか」
 
 すると首相は、笑みを向けて答えた。
 「一瞬一瞬が幸福であるのに、その一つの瞬間だけを取り出して、幸福であるなどと、どうして説明することができるでしょうか。
 
 私は、食べ物があっても嬉しいし、また食べ物がなくても嬉しいのです」
 そう実感できたからこそ、不服従運動という熾烈な闘争に身を投じることができたのであろう。首相は、これまでに四回、命がけでハンガーストライキを断行してきた。
 近年では、一九七五年(昭和五十年)四月、治安関係法の適用について中央政府に抗議し、要求が受け入れられるまで一週間の断食を行っている。その時、既に七十九歳になっていた。体重は一日に  二ポンド(約一キロ)も減っていったという。
 
 当時の心境を、首相は綴っている。
 「身も心も解き放たれ、幸福で、自分自身に対しても、世界に対しても、平安な境地であった」(注1)
 しかも、その直後、五度目の投獄が待っていた。獄中生活は十九カ月に及んだ。
 
 だが、首相は言う。
 「それは、私の人生において、最も有益な時であった」「拘留中、私は内省的に生きた。いかにして自身を向上させうるか。そのことを常に自らに問いかけていた。
  自分の欠点とは何か? 心は穏やかか? 誰かに嫌悪感をいだいていないか?――と」(注2)
 使命に生き、自身の向上をめざす人にとっては、逆境の時こそが、実り多き学習の場となり、自分を磨く最高の道場となる。
 
 小説『新・人間革命』の参考・引用文献
 注1、2 Morarji Desai著『THE STORY OF MY LIFE Volume3』Pergamon Press(英語)

 源流 二十一を読んだ感想と決意 島幸弘

自分自身が信念を持って生きている人生、しかし、ダサイ首相のように国のため民衆のための信念を決して曲げずに生きた結果投獄と言う現象が起きる。しかしダサイ首相は先生のご質問にまるで仏の境涯の如く返答をされている。結果投獄は自身の窮地でもなんでもなく、内省のためにとても有意義であったとして、自身の一つ一つの心をしっかりと点検している。凡夫即仏の境涯であるのではないかと私は思いました。であるならば私もこのように考え行動できる自分自身に成長できるように、心がけて日々そのようなふるまいの男の人生を送っていきたい!

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