〈小説「新・人間革命」〉 清新 三十九を読んだ感想と決意 島幸弘

2016年7月30日 AM 11:00

情熱店長ブログ

〈小説「新・人間革命」〉 清新 三十九を読んだ感想と決意 島幸弘

201673011117.png
会長・山本伸一の指導となった。彼は、無量義経を通して、御本尊に具わった生命変革の功徳力について語っておこうと思った。
 「無量義経は法華経の開経、序分となる教えであり、『無量義とは、一法従り生ず』(法華経二五ページ)の文は皆さんも、よくご存じであると思います。
 この『一法』こそが妙法蓮華経であり、さらには、日蓮大聖人様が御図顕になった南無妙法蓮華経の御本尊であります。そして、この『一法』が法華経二十八品へ、八万法蔵へ、一切法へと開かれていく。それは裏返せば、教育、科学、政治、経済等々の諸学問、諸思想も、『一法』である妙法に、すべて包含されていることを意味します」
 こう前置きしたあと、伸一は、無量義経の「善男子よ。第一に是の経は能く菩薩の未だ発心せざる者をして、菩提心を発さしむ」(同四三ページ)から、「善男子よ。是を是の経の第一の功徳不思議の力と名づく」(同四四ページ)までを講義していった。
 「文底の立場からこの文を見れば、人間の生命の変革を可能にする、御本尊の偉大なる力について述べられた箇所といえます。
 まだ発心しない菩薩には仏になる心を起こさせる。哀れむことをしない者には慈しみの心を起こさせ、殺戮を好む者に慈悲心を起こさせ、嫉妬心をいだく者には随喜の心を起こさせ、財宝や名誉などに執着する者には、そのとらわれの心を捨てさせる。
 また、強欲な者には施しの心を、慢心の者には自らを律する心を、人を恨み怒る者には忍耐の心を、怠惰な者には精進の心を、心が乱れている者には平静なる心を、愚痴が多い者には智慧の心を起こさせるというんです。
 現代は、エゴの渦巻く社会です。他を思いやる余裕もなければ、冷酷なほど利己主義が深まっています。家庭には不和、社会には複雑な葛藤、争いが絶え間ない。
 その根本的な解決の道は、信心による生命の変革、つまり、人間革命しかありません」(聖教新聞より転載)
 
「先日神奈川県相模原市の施設で大変悲しい事件が起こりました。一人の人間の思想がこの問題を引き起こしたようです。私たちの生命の中には下地獄から上仏界に至る境涯があるのです。私たち人間自体に本体の仏としての人間の振る舞いを通し人間革命して行く人生修行でもあります。時代は21世紀に入りましたが世の中はさらに混とんとして不安や焦りの様相そのものです。世界ではいまだに紛争が後を絶たず避難民が他国へ希望をつなぎ何百万人となっています。一人の人間の思想から起こる数々の悲惨の二字を無くすために創価学会は存在している!その実証をいよいよ満天下に示す時が来ていると実感しています。」

 

» 過去の記事を見る

loading