題目があがる仏壇「虚空厨子」とは|創価学会仏壇専門店・島幸弘が明かす誕生秘話【桜梅桃李.com】

後ろに並んだ四本の「虚空厨子(こくうずし)」を前に、私は今日も「世界にひとつだけだ」と感じています。

題目があがる仏壇——。この言葉の意味を、いちばん深いところからお伝えしたくて、虚空厨子のスタジオから生中継をお届けしました。なぜ私が、この仏壇を作らずにはいられなかったのか。今日はその原点からお話しします。

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「題目があがらなかった仏壇屋」——それが私の原点です

私はこの仕事を、もう四十年以上続けてきました。創価学会の仏壇を仕入れ、店に並べ、お届けしてきた。仏壇に囲まれて暮らしてきたのです。それなのに、当の私自身が、長いあいだ題目をあげられませんでした。学会の仏壇を売りながら、心から題目があがらない——。今思えば、これほど不思議な話はありません。

六十六歳のとき、経営のことも、会館の移転にまつわる事情も、何もかもが行き詰まりました。追い込まれて、ようやく気づいたのです。「誰かがあげなきゃいけない。その”誰か”は、自分じゃないか」と。けれど、少し唱えたくらいで生命のエンジンはかかりません。人間の生命はそれほど素晴らしく、それほど手ごわい。だからこそ、本気で向き合うしかなかったのです。

御本尊は「虚空会の儀式」。だから仏壇は”そのステージ”であるべきだと気づいた

御本尊とは何か。一歩踏み込んで考えたとき、私は法華経の「虚空会(こくうえ)の儀式」にたどり着きました。日蓮大聖人が、鎌倉の世に命がけでその儀式を探し出し、一幅の曼荼羅に留めてくださった。それが御本尊です。

ならば——と私は考えました。仏壇とは、その虚空会の儀式を演出する”ステージ”であっていいのではないか。御本尊を根本に、題目を根本に、外側の見た目からではなく、内側の意味から仏壇を組み立て直す。見た瞬間に「この儀式に、自分も参加したい」と心が動く場をつくる。そうして生まれたのが、後ろにある虚空厨子です。商標も登録できました。「仏壇革命 虚空厨子」。人間革命と同じ響きで、これは私自身の人間革命のドラマそのものなのです。

仏壇が題目をあげるのではありません。あげるのは、あなた自身です

誤解のないように申し上げます。虚空厨子を置いたから題目があがる、という話では決してありません。私は「題目があがる仏壇」を作りました。あとは、あなた次第です。御本尊も同じではないでしょうか。すでにご安置されている、その御本尊に向かって、あなたが題目をあげればいい。新しい仏壇を買う必要さえないのです。

いま、黒檀(こくたん)や花梨(かりん)といった銘木は、お金を積んでも手に入りにくい時代に入りました。現存する黒檀の虚空厨子は、後ろのこの一本だけです。それでも——いちばん大切なのは仏壇ではありません。あなたが御本尊の前に座り、題目をあげる。その一点にこそ、すべてがあります。

今朝は、一万遍を超えたことに気づかず、一万一千遍まで唱えていました。題目は、上から被せるものではなく、下から湧き上がってくる。生命力そのものだから、止められないのです。だからこそ、お伝えしたい。——レッツ!題目!

虚空厨子のスタジオは、茨城・古河にあります。仏壇屋カフェやワークショップも随時開催しています。よろしければ、ぜひ会いに来てください。ご本尊根本の、その先の景色を、一緒に見ていきましょう。

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