「題目を、世界の同志へ届けたい」
長いあいだ胸の奥にあったその願いが、ようやくひとつの形になりました。拙著『レッツ!題目』の英語版
“Let’s Daimoku!” が、このたびAmazon Kindleで発売開始となりました。まずはご報告をさせてください。
題目が「苦手」だった私の話
正直に申し上げます。私は長いこと、題目を唱えることが得意ではありませんでした。仏壇店を営み、信心の話を人にしながら、自分自身は唱題から逃げていた時期さえありました。
その私が66歳のとき、一千万遍への挑戦を決めました。理屈ではなく、ただ「自分の限界を、自分でぶち破りたい」と思ったのです。唱えて、唱えて、また唱えて——その日々のなかで自分の中の「壁」が少しずつ崩れていく感覚を、私は確かに味わいました。『レッツ!題目』は、その記録です。立派な体験談ではありません。同じように題目に迷い、苦手意識を持つ一人ひとりに、「大丈夫、あなたにもできる」と伝えたくて書いた一冊です。
なぜ、英語版なのか
茨城・古河の小さな仏壇店に、YouTubeを通じて全国のSGの同志から相談が届くようになりました。6,300名を超える方々とつながるなかで、私の中にもうひとつの願いが芽生えました。
世界広布——その四文字を、私は一冊の本という小さな形で実践してみたかったのです。英語が堪能なわけではありません。それでも、海外の地で一人題目に向き合っている誰かの背中を、ほんの少しでも押せるなら。その一心で、英語版の制作に踏み出しました。
実は私、英語がまったくわかりません
ここで、正直に打ち明けたいことがあります。
私は英語が、まったくわからないのです。読むことも、書くことも、話すこともできません。そんな人間が、どうして英語の本を出せたのか——自分でも、不思議でなりません。
今回、私はAIの力を借りて英語版を制作しました。そして仕上がった英文は、英語が母国語の方にもきちんと確認していただき、「自然で、心のこもった英語になっている」とお墨付きをいただくことができました。AIに学ばせ、整え、ネイティブの目で確かめる——こうして、英語のできない私の手から、一冊の英語の本が生まれたのです。
ふり返って、つくづく思います。題目を唱えるということは、自分でも想像もしなかった「無限の可能性」を、自分の中から引き出すことなのだと。英語ができない人間が英語の本を出す。少し前の私なら、笑い飛ばしていたでしょう。けれど、それが現実になりました。
「自分には無理だ」と思っていること。「もう歳だから」とあきらめていること。その壁は、本当に越えられないものでしょうか。私は、題目にその答えを教わりました。
夜明けの表紙に込めたもの
出版までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。英文を見直し、一度は販売を止め、表紙も作り直しました。
新しい表紙は、深い藍から金色へと移ろう「夜明け」の配色にしました。題目とは、自分の生命に夜明けをもたらす実践だと、私は思っています。一番暗い時間のあとに、必ず光は昇ってくる。そのことを、英語圏の読者の方にも一目で感じてほしくて、この色を選びました。
あなたの一日に、題目を
『Let’s Daimoku!』は、いまKindle版でお読みいただけます(日英併記のペーパーバック版も、まもなく発売予定です)。
題目に迷っている方へ。かつての私のように「苦手だ」と感じている方へ。そして、海外で信心に励むあなたの大切な人へ。どうか、手に取ってみてください。一千万遍の先で私が見た景色を、この一冊に、正直に綴りました。
そして願わくは、『レッツ!題目』を、日本語版も、英語版も、両方手に取っていただけたら——これほど嬉しいことはありません。同じ祈りが、二つの言葉でどう響くのか。きっと、あなた自身の可能性を信じる力になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの毎日の唱題に、ほんの少しでも力を添えられたなら、これに勝る喜びはありません。