伝統と革新の融合。毎日のお題目をもっと歓喜へ変える『虚空厨子』の世界
「虚空厨子(こくうずし)」、それは私の魂の結晶です。なぜ私がこの仏壇を考案したのか。それは、ご本尊様と向き合う時間を、ただの形式ではなく、生命が躍動する「真実の時間」に変えたかったからです。戸田先生のご指導にもあるように、ご本尊の文字が宙に浮き、迫ってくるような感覚。それをよりリアルに、命で感じられる設計を追求しました。
虚空厨子の最大の特徴は、ご本尊様を壁に貼り付けるのではなく、専用の板を用いて「浮かせる」構造にあります。さらに、LEDの光をリモコンで自在にコントロールできる機能を備えました。その日の体調や心の状態に合わせて光の強弱や色味を変える。この「自ら光を当てる」という主体的な行動こそが、自身の生命力を引き出し、積極的なご本尊様への働きかけ、能動的に虚空会の儀式に参加していく、自己の確立する一歩になると信じています。
伝統的な仏壇の概念を超え、ご本尊様を拝する時に2D(平面)から3D(立体)、それから永遠の時間軸を含めた「4D」の世界を観られるように厨子内の空間デザインを行いました。
この虚空厨子を通して、毎日のお題目がもっと楽しく、もっと納得のいくものへと変わっていく。そんな価値創造の場を、これからも皆様に提供し続けてまいります。