【第2回】「依存」を排し、一対一の対話で「自己の確立」を

毎日いろんなことが変わる中で、私たちが着目すべきは「本筋」です。周りのアナウンスが大きすぎると、ついそちらに気を取られてしまいます。学会の中でも、右だ左だという意見や、声の大きい人のところへ行けば「そうかもしれない」と思ってしまうようなこともあるかもしれません。しかし、今最も重要なことは「グループとしての応援」から一歩進み、「自分の考え、自分の意見を持つこと」、つまり「自己の確立」ではないかと私は思っています。これは依存心のある考え方ではなく、自分自身の信念という軸を、自分の考えで判断していくということです。

お題目をあげていく本質は、民衆が不幸である現実や為政者の誤りに対し、民衆自身がきちっとした価値判断をしていくことにあります。日蓮大聖人は、一宗一派のことではなく「日本が滅んでしまう」という危機感から、お互いに助け合う平和的な「中道主義」を理念に立ち上がられました。

人間主義、すなわち国民・生活者中心の考え方が中道主義です。「なるほど、そういう意見もあるんだな」と他者を尊重しつつ、自分の意見もしっかり持つ。これが本来のあり方です。衆議院選挙という大きな流れも、私たちの人生も同じです。組織やグループという枠組みの前に、まず「私とあなた」という1対1の世界で、自分自身がどう判断するかが最も重要なのです。感覚的な好き嫌いを超えて、自分自身が本当に納得できる信念に基づいた判断ができているか。それが今、問われています。

(第3回:1,000万遍の挑戦――宿命を打破する「人生の背骨」 続く)