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小説「新・人間革命」第28巻のあらすじ

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待望の池田大作先生の小説『新・人間革命』第28巻(単行本)が、学会創立記念日を祝賀して17日に発売された。ここでは、各章のあらすじを紹介する(第1~27巻の要旨は、創価学会の公式ホームページ「SOKAnet」の「会員サポート」の「小説人間革命 関連データ」に掲載)。
 
「広宣譜」の章
 1978年(昭和53年)6月28日、山本伸一は、学会本部で新学生部歌の作詞を開始。一節一節の意義を学生部の代表に語りながら、“全員が人材、全員が使命の学徒、学生部の活動は世紀の指導者に育つための修行”との指針を示す。新学生部歌「広布に走れ」は、30日の学生部結成記念幹部会で発表され、瞬く間に日本中の友に愛唱されていった。
 この頃、伸一は宗門による理不尽な学会攻撃に苦しめられている学会員を励まし、皆の勇気を奮い起こすために、各部や全国の方面や県などに、“希望の歌”を贈りたいと考えていた。7月に入ると、新男子部歌「友よ起て」や白蓮グループの「星は光りて」、新壮年部歌「人生の旅」、練馬区・北町地域の支部歌「北町広布」、千葉の歌「旭日遙かに」と、次々に歌を作っていった。また、7・17「大阪の日」を迎えるにあたって、苦楽を共にしてきた関西の友に「常勝の空」を贈り、今再びの出発を切る。
 引き続き、中国方面の指導へ。移動の車中や懇談の合間も作詞や推敲に取り組み、岡山では九州の歌「火の国の歌」を、さらに鳥取県米子では中国の「地涌の讃歌」を発表。再び岡山に戻った彼は、四国の「我等の天地」、新高等部歌「正義の走者」(後の未来部歌)を完成させていく。
 
「大道」の章
 7月24日、香川県の四国研修道場の野外研修で「我等の天地」を発表。翌日の記念幹部会で伸一は、“凡夫こそ仏”という創価の人間主義の根幹を語り、“人材の四国に”と期待した。26日には、2度目の小豆島訪問へ。豪雨災害を乗り越えた友を励まし、のちに「小豆島の歌」を贈る。
 27日、名古屋での「中部の日」記念幹部会では、中部に贈った「この道の歌」を熱唱。広布誓願の“この道”を進むなかに、信心の醍醐味と真の喜楽があることを語った。翌日、岐阜・東濃地域へ。5回におよぶ記念勤行会を行い、渾身の指導と激励を重ねる。
 8月2日、伸一は、荒川文化会館で行われた東京支部長会で東京の歌「ああ感激の同志あり」を発表。信心根本に「感激」をもって生きる学会員の一日を表現した歌詞を解説するとともに、学会活動に取り組む支部長・婦人部長の姿勢を語る。終了後、代表幹部と懇談し、“東京は一つ!”との自覚を促す。
 さらに、東北の「青葉の誓い」、北陸の「ああ誓願の歌」、神奈川の「ああ陽は昇る」を作り上げ、9日からの九州指導の激闘のなか、北海道の「ああ共戦の歌」(後の「三代城の歌」)を、22日からの長野指導では「信濃の歌」を発表するなど、錬磨の月・8月も、希望の歌、勇気の歌を作り続け、全国に広布に生き抜く共鳴音を広げた。
 
「革心」の章
 8月12日、日本と中国の間で「日中平和友好条約」が調印された。伸一の日中国交正常化提言から満10年。彼は、この条約を内実のともなう永遠のものにするとの誓いを胸に、9月11日、3年5カ月ぶりの第4次訪中へ。“日中新時代”の流れを広げ、万代の平和の礎を築こうと、文化・教育の交流に力を注ぐ。文化大革命が終わり、「四つの現代化」へ新出発した中国各地には、喜々とした若者の姿や明るい表情の女性があふれていた。
 17日、人民大会堂で歓迎宴が行われた。伸一は、日中の平和友好条約に盛られた、平和を守る精神をどのように構築していくか――その根本は「信義」であると訴える。この時、初めて会った周恩来総理夫人・鄧穎超は、語らいのなかで訪日の意向を発表する。
 19日、李先念党副主席は、伸一との会見で日本に1万人の留学生派遣や中米国交正常化のための条約を結ぶ用意があることなどを述べ、友好交流の展望が開かれる。その夜、伸一主催の答礼宴にも、鄧穎超が出席。周総理も、鄧穎超も、共に生涯、心の改革を忘れず、革命精神を貫く、“革心の人”であった。伸一は、鄧穎超と日本での再会を約すとともに、日中友好の永遠なる金の橋を築き、周総理との信義に生き抜くことを強く心に誓うのであった。
 
「勝利島」の章
 10月7日、学会本部に全国約120の島から同志が集い、第1回離島本部総会が行われる。伸一は、開会直前まで、沖縄支部長会の参加者や離島の代表などを、全力で励ます。
 1960年代、北海道・天売島や愛媛県・嘉島、鹿児島県の吐噶喇列島・奄美群島、伊豆大島など、各島々の同志は、決然と広布の戦いを起こしていった。多くの島で、無認識から非難中傷の嵐が吹き荒れ、村八分など人権さえも侵害されるなかで、“わが地域の広布は、わが手で!”と自らを鼓舞し、弘教を推進。地域に信頼を広げ、広布の道を切り開いてきた。74年(昭和49年)1月14日、離島本部の結成が発表されると、伸一は、石垣島や宮古島など、率先して島々を駆け巡ってきた。島へ激励に足を運ぶ離島本部の幹部にも、激励の伝言を託すなど心を砕いた。
 そして、「広布第二章」の支部制がスタートした78年(同53年)、遂に第1回離島本部総会が開催されたのである。
 伸一は、各島で孤軍奮闘する、遠来の友を心からねぎらう。そして、一人一人が、この島を支える柱となるのだとの決意に立ち、島の繁栄を願い、島民のために活躍する。島全体を希望に包み、歓喜に満たす太陽のような存在になってほしい。また、誰人に対しても仲良く、協調し、人間性豊かな日常の振る舞いで信頼を勝ち得ていってほしい――など、島の広布推進の要諦を語る。
 この総会をもって離島の同志は歓喜の出発を遂げる。広布誓願の決意を固めた同志にとって、各島々は、離れ島などではなく、久遠の使命を果たす天地であり、幸福島であり、勝利島となった。離島の新章節が幕を開いたのだ。

 

〈名字の言〉 2016年11月19日:創価学会創立記念日(聖教新聞より)

世界広布の模範と光る韓国SGI。かつては誤解に基づく“日本の宗教”との非難もあった。そう言われたら、どう応じるのか――記者の質問に現地の友は即答した。「池田先生が、日本人の枠を超えた世界市民であること。そして初代会長の牧口先生が、日本の軍国主義と戦って獄死された事実を語ります」

▼1930年11月18日、牧口先生は『創価教育学体系』を発刊。この日が「創価学会創立記念日」となった。その後、軍国日本は戦争の泥沼へ。牧口先生と第2代会長の戸田先生は、治安維持法違反と不敬罪の容疑で逮捕された。壮絶な獄中闘争の末、牧口先生は獄死する。44年11月18日。くしくも学会創立の日だった

▼牧口先生の殉教は「薬王の供養」であると、後に戸田先生は語っている。過去世に自身を教化した仏への報恩感謝として、わが身を燃やし灯明を供養した薬王菩薩。その光は1200年間燃え続け、世界を照らしたと法華経に説かれる

▼戦後、戸田先生は師匠への報恩を胸に学会を再建。第3代会長の池田先生はあらゆる難を一身に受け、先師・恩師の構想を実現したのである

▼創価の原点に燃える三代会長の不惜身命の炎は、広布万年の未来を赤々と照らしている。限りない感謝を胸に、報恩の挑戦を開始しよう。(己)

世界広布誓願の11・18創立記念勤行会(2)(聖教新聞より抜粋)

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勤行会の席上、原田会長は、世界広宣流布を実現しゆく「仏意仏勅」の正統な教団は創価学会しかないことから、会則の前文に明記した戸田先生のご指導「未来の経典に『創価学会仏』と記される」に言及。その際、池田先生の随筆の要旨を紹介した。
 
 ――法華経の不軽品には、二万億もの仏が皆同じ「威音王仏」という名前で、長遠の歳月にわたり衆生を教化してきたと説かれる。
 戸田先生は“これは、威音王仏の名を冠した「組織」「和合僧団」とも捉えることができる”と鋭く洞察され、日蓮大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である学会も、“未来の経典に「創価学会仏」の名が記される”と明言されたのである――
 
最後に原田会長は「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)を拝読。創価の師弟の大闘争に連なる誇りを胸に、わが使命の舞台で、不惜身命の実践を貫こうと呼び掛けた。

 

世界広布誓願の11・18創立記念勤行会 (聖教新聞より抜粋)

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栄光の創価学会創立86周年を記念する勤行会が、創立記念日の18日、初代会長・牧口常三郎先生の殉教72年に当たる祥月命日の追善法要の意義を込めて、東京・新宿区の総本部で行われた。
池田大作先生は、創価学会恩師記念会館で厳粛に勤行・唱題し、先師の偉大な生涯をしのんだ。
 
広宣流布大誓堂で行われた勤行会には原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表らと出席。勤行・唱題し、世界広宣流布の大誓願へ異体同心の前進を約し合った。
これには池田先生がメッセージを贈り、全国、全世界の創価家族と「創立86周年」の大勝利の朝を迎えたことを喜ぶとともに、とりわけ婦人部の奮闘を心からたたえた。
 
そして牧口先生、戸田城聖先生のお心のままに、「大法弘通慈折広宣流布」を目指し、共々に「創価の仏の大行進」を開始しようと呼び掛けた。
ここで池田先生は、連載中の小説『新・人間革命』の「源流」の章に続いて、明年の本紙新年号から、いよいよ第30巻の連載を開始することを発表。その第1章は「大山」の章となると紹介した。
 
第3代会長を辞任した直後の1979年(昭和54年)5月3日、創価大学で認めた一書が「大山」であり、その脇書には「わが友よ 嵐に不動乃信心たれと祈りつつ」と記されている。
池田先生は、この事実に言及しつつ、「嵐に不動の信心」で創価の師弟は勝ち抜いてきたと強調。これからも、「大山」のごとく威風堂々と、一切を勝ち切っていきたいと述べた。

 

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十六を読んだ感想と決意 島幸弘

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ラマクリシュナ・ミッション学園を視察した山本伸一たちは、視覚に障がいがある人を支援する付属の学校も訪問した。自身も目が不自由な校長が、柔和な笑みを浮かべ、伸一と握手を交わし、実技訓練所へ案内してくれた。生徒たちは、手探りでボルトとナットの組み立て作業などに励んでいた。
 
伸一は、その様子を見ながら、生徒に語りかけた。
「こうして挑戦していること自体、すごいことなんです。皆さんが技術を習得し、社会で活躍できるようになれば、目の不自由な多くの人に希望の光を送ることになります」
見学を終えると、校長、教員と共に、生徒の代表が見送りに出てきた。伸一は、その生徒の一人を抱きかかえながら言った。
「不自由な目で生き抜いていくことは、人一倍、努力も必要であり、苦労も多いことでしょう。しかし、だからこそ、その人生は最も崇高なんです。誇りをもって、さらに、さらに、偉大なわが人生を進んでください。
 
人間は、皆、平等です。実は、誰もが、さまざまな試練や困難と戦っています。そのなかで、自分自身でどう希望をつくり、雄々しく生き抜いていくかです。これをやり抜いた人が真実の人生の勝利者なんです」
生徒は、伸一に顔を向け、通訳が伝える言葉に頷きながら、耳を澄ましていた。
 
「負けてはいけません。断じて勝ってください。勝つんですよ。人は、自分の心に敗れることで、不幸になってしまう。私は、あなたたちの勝利を祈っています」
彼は、なんとしても、生徒たちの心に赤々とした勇気の火をともしたかったのである。
 
さらに、校長の手を固く握り締めながら、力を込めて訴えた。
「この方々は、世界の宝です。インドの希望の星となります。人生の勝利の栄冠を頂く人に育み、世に送り出してください」
「どうか、また来てください!」
こう言って盛んに手を振る生徒たちの目には、涙があふれていた。

 〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十六を読んだ感想と決意 島幸弘

人と人、人がいてこそ人は生きていける。創価学会員の私たちは自分自身の宿命と戦いながら、そして目の前の人びとを同苦し激励し、自他共の幸福境涯を目指す日々を送っています。私には私しかできないことがあります。あなたにもあなたにしかできないことがきっとあるのです。

きょう11月18日 学会創立記念日:おめでとうございます!

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全世界の同志に和歌

 我ら皆
  創価の仏ぞ
    勇み立て
  地涌の大力
   出し勝ち切れ

 広宣の
  負けない慈母の
   スクラムよ
  地球を照らさむ
    平和の陽光で

 紅の 
  師弟の正義は
   烈々と
  勝利のさきがけ
   青年が夜明けを

 新たなる世界広布の勝利の夜明けを師と共に! 同志と共に!――きょう11月18日は、栄光輝く創価学会創立記念日。池田大作先生は創立86周年の「11・18」を祝賀し、全世界の同志に3首の和歌(別掲)を詠み贈った。また、この節目に合わせて、ブラジル連邦共和国の名門学府「アクレ連邦大学」から池田先生に「名誉博士号」が授与されることが決定。このほど、ミノル・マルチンス・キンパラ総長から通知書が届けられた。

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十四を読んだ感想と決意 島幸弘

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グプタ副総長のあいさつを受けて、山本伸一は、今回のささやかな図書贈呈を起点に、滔々たる大河のごとき教育・学術交流の流れを開いていきたいとの決意を述べた。そして、寄贈図書の一部と百冊の贈書目録、記念品を副総長に手渡した。
 このあと、講堂で、一行を歓迎する民族舞踊などの公演が行われた。学生と教員が一体となって準備にあたったものだ。
 
 ――自然を祝福するタゴールの詩が流れる。彼が創作した優雅な「タゴールダンス」や古典楽器シタールの演奏もあった。勇敢なる狩人の劇では、宇宙に内在する悪との激闘を表現するかのように、力強く青年が踊る……。
 タゴールの詩は、インド民衆の魂の芸術的表出でもあった。人びとの喜怒哀楽の声は彼の知性の光を得て、普遍的な芸術へと昇華し、“永遠なるもの”と融合していく。詩聖の、苦悩する一人の人間への徹した愛は、ベンガルへの、全インドへの、さらに全人類への愛の光となって世界を照らした。
 この舞台は、時に笑いもあり、涙もある、偉大なる“文化の巨人”の後を継ぐ大学にふさわしい、美事な総合芸術であった。熱演に温かい眼差しを注ぐ副総長、老教授たちの姿が、ほのぼのとした人間愛を感じさせた。
 伸一は、感動の余韻さめやらぬなか、教員、学生らに深謝し、黄金の夕日に包まれたラビンドラ・バラティ大学に別れを告げた。
 
 創価大学の創立者でもある伸一のこの訪問によって、創価大学と同大学との交流の道が開かれることになる。伸一は、友好の苗木を丹念に、大切に、根気強く育てていった。
 訪問から四半世紀後の二〇〇四年(平成十六年)二月、同大学から伸一に、名誉文学博士号が贈られるのである。
 
 また、この授与のために来日したバラティ・ムカジー副総長とは、その後、対談集『新たな地球文明の詩を――タゴールと世界市民を語る』を出版している。たゆむことなき一歩一歩の交流の蓄積が、信頼と友情の花を咲かせる。

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十四を読んだ感想と決意 島幸弘

あたらしい人との出会いは信頼の継続性によってさらに深まり人間愛に包まれ理想的な関係となる。国家を超えての民衆の連携があれば本来の平和世界が実現していくだろう

初代・牧口先生「殉教の日」を前に池田先生ご夫妻が東京牧口記念会館で勤行

池田先生と香峯子夫人は16日午後、初代会長・牧口常三郎先生の「殉教の日」に当たる11月18日を前に、八王子市の東京牧口記念会館を訪問。同会館内に新装された「初代会長牧口常三郎先生顕彰室」で、厳粛に追善の勤行を行った。
 1944年(昭和19年)、軍部権力の弾圧に屈せず、広宣流布と立正安国の正義を貫き、殉教なされた牧口先生。その死身弘法の闘争を顕彰するために建設されたのが、東京牧口記念会館である。
 池田先生は、創価の礎を築いた先師の偉大な生涯を偲ぶとともに、師弟不二の魂を受け継ぐ全同志の幸福・勝利と、世界平和を深く祈念。併せて、創価の師弟ゆかりの記念展示を見学した。

 これに先立ち、創価大学創立者の池田先生は、八王子市の同大学キャンパスを訪れ、来春完成予定の男子国際学生寮「滝山国際寮」の建設現場などを視察した。
 中央教育棟前では、創大の馬場学長、創価女子短期大学の石川学長とあいさつを交わし、創大生、短大生、留学生の活躍を喜ぶとともに、大学の発展に心からの期待を寄せた。

(聖教新聞11月17日付より転載)

 

〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十三を読んだ感想と決意 島幸弘

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ガンジーを「マハトマ」(偉大なる魂)と呼んだのはタゴールである。そして、ガンジーはタゴールを「グルデブ」(神聖な師匠)と呼んだ。二人は、意見が異なることもあったが、平和、非暴力、真理の探究という信念によって結ばれた「真の友」であった。
 ここに近代インドの夜明けを開いた精神の光源があるといえよう。
 
 午後三時半、ラビンドラ・バラティ大学に到着した山本伸一を、プラトゥール・チャンドラ・グプタ副総長の柔和な微笑が出迎えた。
 大学の構内には、レンガ造りの風格ある瀟洒なタゴールの生家も現存し、文化と芸術の芳香を放っていた。
 
 図書贈呈式には、多数の教職員、学生が参加した。グプタ副総長があいさつに立ち、少し高い声で流れるように語り始めた。
 「タゴールは、一九一六年(大正五年)に日本を訪れた時、短い期間でしたが、日本文化に深い感銘を受けたようです」
 副総長は、タゴールは日本の絵画に触れ、「私たちの新しきベンガルの絵画法にもう少し力と勇気と高邁さが必要であるということを私は繰り返し思ったのだ」(注)と手紙に記していることを紹介した。
 交流は、魂を触発し、眼を開かせる。異文化との交わりのなかにこそ発展がある。
 そして、こう述べて話を結んだ。
 
 「タゴールへの日本文化の影響は、近代における日印文化交流の第一歩と意義づけられるのではないかと思います。歴史を見ても、政治的な連帯は決して長続きしません。しかし、文化の連帯には永続性があります」
 文化は、人間の精神を触発し、心を結び合う。ゆえに学会は、文化の大道を開き進む。
 そのあと、“ウットリオ”と呼ばれるストールに似た細長い華麗な布が、大学関係者から訪印団の首にかけられた。これは、タゴールによって始められたとされる、最高の賓客を迎える際の儀式であるという。
 また、タゴールの肖像写真や直筆の詩の写真など、真心の記念品も一行に贈られた。
 
  小説『新・人間革命』の引用文献
 注 「書簡集」(『タゴール著作集11』所収)我妻和男訳、第三文明社

 〈小説「新・人間革命」〉 源流 六十三を読んだ感想と決意 島幸弘

ガンジーとタゴールは双方を認め合い尊重した。二人の偉人によってインド文明の夜明けとなったとありました。信念強い使命を自覚した一人が、またその一人と巡り合い平和・非暴力・真理を語り合い啓発しそれが出発点となり独立の根源ともなった。私たち庶民が同じ一人の人間として自分自身の使命と縁する人たちとこの地域で、そしてこの時代に素晴らしい希望ある実証を伴った言動と行動が必要であると一歩深く思い至り、新たに決意強く思いました。

池田先生ご夫妻 広宣流布大誓堂で勤行(聖教新聞11月15日掲載)

池田先生と香峯子夫人は14日午前、学会創立86周年の「11・18」の意義を刻み、完成3周年を迎えた広宣流布大誓堂(東京・信濃町)で勤行・唱題を行った。
 「11・18」は、創価の父・牧口常三郎先生の祥月命日でもある。
 池田先生は、不惜身命を貫き、殉教なされた先師の遺徳をしのび、創価学会常住の御本尊に厳粛に勤行・唱題するとともに、世界の平和・安穏と全同志の健康・幸福・勝利を深く祈念した。
 さらに池田先生は、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長と懇談し、続いて竹岡青年部長、志賀男子部長、清水女子部長を激励。
 今月、「部の日」を迎えた男子部・女子部の前進を喜ぶとともに、新体制で拡大へ進む青年部のさらなる成長を念願した。